【御報告】4期目の御負託をいただきました

一昨日、思いがけず無投票再選となり、4期目の市政をお任せいただくことになりました(※ 公職選挙法のため、御礼を申し上げられない点お許し願います)。

形式に関わらず、市民の御負託を受けた責任の重さを自覚し、御期待にお応えできるよう、天理市のために一層精進して参ります。


3期を超えますと、一般的には「多選」の領域に入りますので、これまで以上の覚悟が求められるでしょう。自分のために「居座る」のは論外として、「やり残したことがある」などの自分本位の発想ではなく、これからの天理市にとって本当に必要だと信じることを、市民の皆様ととことん対話し、共有し、共に創っていくのでなければ、市長としての私の存在意義はないと考えます。

約800名が集まって下さった出発式でも、夕方の当選報告会でも、このことを申し上げました。

日本社会が悩む目下の課題は、少子高齢化と人口減少です。天理市はしなやかに対応し、全国の地方にとって希望が持てる道筋を示してみせます。暮らしと、教育、産業に好循環を創出し、支え合える地域社会を再構築します。

あえて統廃合ではなく、地域の学校を守る挑戦は正念場に入ります。学校を、教育と社会教育・生涯教育が融合した拠点と再定義し、こども達を地域で育み、こども達と一緒に地域を育む「みんなの学校プロジェクト」。まず、老朽化した山の辺小と柳本小を、これからの市内全校区の先行モデルとして、公民館と複合化した建替えを進めます。

文科省と子ども家庭庁のモデル事業に認定された「ほっとステーション」は、心理士や弁護士などの専門家がチームとなって学校と連携し、教育と福祉が一体となり、こどもや子育て家庭の悩みや生きづらさを和らげています。教職員の退職・休職は激減し、全国から視察が相次いでいます。

「こどもまんなか」という木を支えるには、「こども理解」という根っこを先ず育む必要があると言うのが、ほっとステーションを通じて再確認した私たちの信念です。

私の人生を賭して、日本の教育・子育ての視点を天理から変えるとの決意を、選挙ビラにも記載しました。

習熟度も家庭環境も多様なこども達が通う公立小中で、毎日が楽しくてしかたなくなる授業改革「毎日が楽校プロジェクト」。全国400箇所以上に拡がった「トーキョーコーヒー」などを主催するアトリエe.f.t.と御一緒に創る「e.f.t. カレッジオブアーツ」。

少子化の時代だからこそ、ひとりひとりのこども達の生きる力をしっかりと育んでいく。何としても成し遂げたいと思います。

https://www.coa.eft-art.jp

専門的視点をしっかりと交えながら、どこまでも人に寄り添い、共に幸福を紡ぐという視点は、教育・子育てに限りません。

活脳教室など取組んできた認知症対策では、「できなくなった」ことにとらわれて不安に陥るよりも、早い気付きによって、より多くの「できる」ことを、可能な限り長く維持する環境調整や取組みを目指します。

認知症患者は、認知の世界に生きることが少なくなっても、感情の世界で確かに生きていらっしゃいます。何を言ったかは記憶に残らなくても、どんな風に話したかは残る。話の道筋は分らなくても、感情は分る。微笑、笑い声、触れる手の温もりは、認知症の人達に通じる。訪ねてなんと言葉をかけて良いか分らない時には、傍にいたら良い。できなくなったことよりも、今も確かにあるものへの眼差しこそ、共生のために何より大切です。先日のアルツハイマー月間に確認したことを、着実に実践に結びつけていきます。

同じ眼差しをもって、こども達から高齢者まで安心できる居場所づくり、障がいの有無に関わらず誰もが行きづらさを感じなくて良い、支え合うまちづくり、社会経済的な複合的な課題を抱えていらっしゃる世帯への重層的な支援に取組みます。防災対策では、ハード面の備えに加えて、官民が連携し、ひとりでも災害関連死を減らすためのソフト体制を強化します。

これらを支えるために、デジタル化による行政の効率化、道路アクセスの改善による企業立地の促進により、この12年間で年間5.2億円増やした税収の更なる増加を図ります。昨日のクラッシックカーフェスに続き、来年も5月に、全日本ラリー選手権を開催予定です。11月に迫ったオープンドアイベント「天理 倉の耕流祭」など、学びの視点から天理の魅力を活かした新たな活性化プロジェクトも目白押しです。

https://open-anyware.com/

小雨交じりの中で行った出発式でも、これからの天理を想うとついつい話が長くなってしまったのですが、改めて負託をいただいたからには、皆様の御期待にお応えできるよう、全力を尽くして参ります!

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