天理駅前が生まれ変わります。集い、憩い、賑わう空間に!

5月23日、第2回天理駅周辺街づくり協議会を開催しました!
「天理の街全体を活性化、進化させるスタートライン」です。

今回は、9社の提案から最優秀に選ばれた、デザインオフィスnendo佐藤オオキ氏のデザイン案が披露されました。

日常から市民が集い、天理のスゴさを発信できる駅前広場。そこで生まれたにぎわいが、さらに街中の元気につながってほしい、という思いが表現されています。

円上の連続に見えるモノは、古墳や天理の地形、歴史や文化の積み重ねから着想。

そして、無数のイスでありながら、子供が自由に遊べる遊具を備え、そして同時に屋根にもなる・・・。飛び出す心配なく、子供が遊ぶ姿を座ってみているその下が、雨から守られた様々なパフォーマンスの舞台にもなり、天理の文化やビジネスの発信の場に。
(下図を参照)

南団体待合所の円の積み重ねも、イスであり、間が本棚となって図書館になり、天理/奈良の物産をPRし販売できる棚にもなり。

子育て世代や若い世代も、高齢の方も、市外からの観光や参拝に来られた方も、タテとヨコの三次元の空間を自由に使いながら、
思いがけない天理の魅力や過ごし方にもまた出会える、
天理駅前の面積を何倍にも活用し、「にぎわい集い」「産業振興」「文化発信」の活性化プロジェクトの目的どころか、誰もが、それぞれに、自分だけの楽しさ・機能を見つけられる、まさに「!」なアイデア。

優れた空間デザインは外見上の狭義の「デザイン」や造形美に留まらず、人の動きや街の空気を活気づける緻密な計算がほどこされていると、本当に感心しました。
どんどん発信し、全国から、海外から、この広場から天理にお越しになる、そんな「引力」をもってくれると期待しています。

佐藤氏のコメント
『今回のプロジェクトに参加させていただいたことはつくり手として幸せなこと。ぜひとも成功させたいです。』
『このデザインをひとつの完成型ではなく、天理の魅力を幅広く伝えるきっかけとしたい。天理の街全体が、より活性化し進化していくスタートラインではないかと感じています。』
『市民のみなさんと一体となって成功させたいです。』

街づくり協議会では、最優秀案を元に議論を重ね、夏頃に最終的なデザインを固めていきます。また、休憩スペースの運営者についても近日改めて公募する予定。

提案デザインの詳細はコチラ!
デザイン意図などご関心の方は、ぜひ天理市ウェブサイトもご覧ください。
http://www.city.tenri.nara.jp/info/1400844370516.html

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【佐藤オオキ氏略歴】
1977年カナダ生まれ。02年早稲田大学大学院修了、デザインオフィスnendo設立。小さな「!」を感じてもらうこと、をコンセプトに建築、プロダクト、グラフィックと多岐に渡ってデザインを手掛け、世界中で250以上のプロジェクトが同時進行中。2015年ミラノ万博日本館インテリアデザインも担当する。Newsweek誌「世界が尊敬する日本人100人」、Wallpaper誌(英)およびElle Deco誌「デザイナーオブザイヤー」を受賞。NHK番組「プロフェッショナルの流儀」や雑誌「AERA」表紙に取り上げられる。現在、早稲田大学非常勤講師。

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