街創りを支える3つの視点

1

「壊して作る」から、「活かして、足す」へ

今ある資源を有効に使い、革新的なアイデアやデザインと融合させることで全体として新たな価値を生み出します。
(リノベーション)

2

「効率・機能」+「豊かさ」

効率や機能だけを追い求めた都市整備でなく、知的創造力を活かし、生活満足度や文化発信なども重視した空間デザインを行います。

3

複眼的な思考、うちの視点と外の視点、伝統と改革

何が天理の強み? 何が課題?
活力に満ち、人を惹きつける街であり続けるためには、内からの視点と外からの視点、伝統と革新など異なる角度から捉えることが不可欠です。特に、地域に密着した視点と、県・国そして国際社会の大きな流れの中で天理の発展を捉える視点の双方を合わせることが重要です。

「オール天理」で天理をもっと元気に(平成25年12月、初議会における所信表明演説より)「オール天理」で天理をもっと元気に(平成25年12月、初議会における所信表明演説より)

市政は、天理市民の皆さまの幸福と、天理市の発展のためにある。市民のご付託により4年間、市政の重責を担うにあたり、これが全ての行政に通じる根本、私の行動原理の全てだと考えています。そして、市政は市民の皆さまに喜んでいただくためのサービスであるとの認識と、経営の視点を持ちながら、業務に臨んで参ります。先の市長選挙で私をご支援いただいたか否かに関わらず、天理市に暮らす全ての市民に奉仕し、喜んでいただけるよう全力を尽くす所存です。
市議会議員の皆さまもまた、市民のご付託を得た市民の代表です。私はこれまでの議員各位の天理市に対するご貢献に敬意を表しつつ、今後の市の発展に向け共に尽くすために、ご理解とご協力を心よりお願い申し上げます。

さて、天理市の現状でございますが、引き続き厳しい財政状況の下にあります。経常収支比率が100.5パーセントと県下最下位であることが、たびたび報じられています。実質公債費比率や将来負担比率など他の財政指標と総合的に判断し、また本市特有の寄付金の存在を合わせれば、天理市財政が県内で最悪とすることは、バランスの取れた見方とは言えず、本市が財政破たん寸前とは考えておりません。

しかしながら、財政力指数は平成21年度に0.7台を下回った後、0.5台まで徐々に低下しており、経常収支比率に示された硬直的な財政構造や、実質単年度収支が過去3年連続赤字であることなどを踏まえれば、決して楽観視できる状況でもありません。

少子高齢化の下、介護をはじめとする福祉ニーズが増大しており、また多数の市内インフラの老朽化などの課題に対応していくためには、行財政改革の積極的な推進により「出」を制し、そして街を活性化させ「入」を量っていくことが不可欠です。

「出」を制す

まず歳出については、真に市の発展に貢献するものか否かを徹底した予算編成に取り組み、執行後には直接的な結果?アウトプットのみならず、成果?アウトカムを検証するため、行政事業評価を強化します。また、市内には学校、学童、公民館、体育館など様々な機能をもった施設が存在していますが、それぞれに老朽化が進み、補修、改修、耐震、新築などの必要が生じています。
これらをバラバラに捉え、全てを新しくすることは、今や非常に困難です。公共施設を縦割りではなく、全体として捉えるファシリティ・マネジメントを、不退転の決意で推進して参ります。合わせられる施設は集約し、あるいは光熱水費等や維持管理経費を総合的に管理するため、全庁的な取り組みを実施します。ファシリティ・マネジメント推進の目的は、行政サービスの質を低下させることなく、歳出を削減することだけに限定されません。空間を共有することにより、高齢者と児童・保護者など、地域の人の絆を強める相乗効果を目指します。

さらに、市役所内では、各職員の業務量把握や人事評価制度の充実と活用など、経営感覚を持って業務を行うとともに、市庁舎内と周辺の空間の有効活用や、今後のマイナンバー制度導入などの制度改革も踏まえたサービスの利便性向上に努めます。

「入」を量る

次に、暮らしの充実と街の活性化について申し上げます。

バランスを欠いた、行き過ぎた倹約により、市民の皆さまが天理は暮らしにくいとお感じになる、あるいは街の活気が失われるということになれば、市の歳入はむしろ減り、改革は本末転倒、市は悪循環に陥ります。
天理市は来年、市制60周年の節目を迎えます。「キリ」の良い数字を祝うということだけでなく、人間で言えば還暦の時にあたり、市の今後の発展の方針を示し、天理の未来に希望を増す1年としなければなりません。
以下、特に重視する点について申し上げます。

1

命を守り、誰もが安心して暮らせる街づくり

子育て世代・高齢者支援の充実を、財政が許す範囲において、サービスの質的向上、助成、施設利用などの点で図ります。また、天理市予算においては民生費が増加傾向にあり、今年度12月補正予算案においても扶助費関連が大半を占める状況です。スポーツや医療、地域の絆など天理の「強み」を活かし、中長期的に介護予防の先進地域となることを目指します。市立病院のメディカルセンターへの改編にあたっても、健診の強化など予防的観点も重視し、地域の医療ニーズに応え、採算のとれる特色あるセンターとして参ります。
また、災害対策では、学校施設の耐震化をなお一層進めるとともに、二階堂地区などの浸水対策に全庁横断的に取り組み、災害に強い街づくりに取り組みます。

2

未来を担う子供たちを育む街づくり

学力向上やいじめ対策などの取組みを強化し、また地域や天理大学との連携を強化して語学、スポーツ、農業体験など天理の豊かさを活かした教育の充実を図ります。また、前栽小学校の早期建て替えを含め、教育環境の整備に取り組みます。通学路の安全確保は引き続き最も重要な課題であり、市役所内でも組織横断のプロジェクト・チームを作り、早急に現状の把握と改善策の実施を図ります。

3

にぎわい、つながる街空間づくり

10年先を見据えた市内の活性化のグランド・デザインを描き、具体的なプロジェクトを推進するための「街づくり協議会」を発足。第一段階として、街の玄関口である天理駅周辺、天理駅前広場から本通りにかけての動線は、人が集い憩う空間として機能するよう最優先に取り組む考えです。柳本校区をはじめとする市内南部や福住校区をはじめ、山間部の魅力づくりと発信の強化も同様に重視して参ります。
また、市周辺では郡山ジャンクションの開設工事や京奈和道路の整備などが進んでいます。市民生活の向上に加え、県内の交通インフラ整備の果実を天理に引き込む上でも、市内の東西及び南北の道路アクセスの充実、地域交通の改善に取り組みます。

4

産業の活性化と街の魅力づくり

スポーツ、音楽、医療、国際性などの天理の強みを活かした取組みを、県や天理教教会本部、天理大学などとも連携を強化しながら進めて参ります。また、歴史・文化遺産や農業体験などを組み合わせた周遊観光の推進を行うとともに、ナビ天理における市内産品の販売も含め、市外からの訪問者増加を商工業の振興に繋げる仕組みの強化を図ります。
市内の意欲ある中小企業や農家の皆さまの創意工夫や販路拡大を支援するため、商工会や農業関係団体等との連携を強化し、市役所も共に発信の強化に努めて参ります。また、市内への企業誘致、定着を促進するため優遇策の充実をはじめ企業にとって魅力ある街づくりに取り組みます。

5

市民・地域との協働の街づくり

市政の重点施策や課題について市民の皆さまと直接対話するためのタウンミーティングを随時実施していくとともに、区長連合会やNPO、ボランティア団体の皆さまとの連携を強化します。また各地域団体の活動が活発化することを目指し、集会や事務作業を行うための場所の確保に努め、イベント情報などを市も連携して発信するなどを行って参ります。
また、天理大学の豊かな人材、資源など有形無形の強みを市の活性化に活かしていただくため、包括連携協定を締結し、幅広い協働プロジェクトを実施していきます。

私は、天理はもっと元気になれると確信しています。天理市が、私たちがずっと暮らしたいと思う街、また訪問者を惹きつける街であり続けるために。そして、私たちの子ども達が、10年先、20年先に天理で育って良かったと思える故郷を創っていくために。市長だけ、あるいは市役所だけでは、天理のすばらしい強み・潜在力を活かしきることはできません。
市議会の皆さま、そして市民の皆さまと共に考え、共に創る『共創』を旨として市政に臨んで参る所存です。

Leaflet なみかわ健後援会ビラ(内部討議資料)

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